【書評】人を動かす伝え方とは?|『1分で話せ』(伊藤羊一)
この記事では、伊藤羊一さんの著書『1分で話せ』の紹介、読んだ感想をまとめています。
私が『1分で話せ』を読もうと思ったきっかけは、仕事を円滑に進めるために伝える力が必要だと感じたからです。
仕事では、ある製品の開発を主な業務としています。
具体的に言えば、作業効率化を行うための制御を考え、実験を行い、問題がないか確認することを行っています。
そういった仕事を行う中で、結果報告であったり、新しい制御の提案であったり、上司との打ち合わせや会議などで、発表する機会がちょくちょくあります。
そんな場面でいつも上手く伝えることができず、「結局言いたいことは何?」と聞かれることもしばしば…
そんなときは、頭の切れる上司にいつも助けていただいてます(笑)
また、その上司の説明はわかりやすいため、利き手側も納得しやすく、相手に理解させることができるため、仕事も次に進めやすい。
うまく伝えることができれば、仕事もスムーズに進めることができるのです。
そう感じ、自分のできるようにならなければいけないと思い、この本を手に取りました。
詳しい感想は置いておいて、『1分で話せ』は以下に当てはまる方にオススメしています。
- 説明力不足の人
- もっと円滑に仕事を進めたい人
- 人前で話すことが苦手な人
少しでも「読んでみたいかも」と思った人は、この後の内容もチェックしてみてください!
『1分で話せ』本の概要
1分でささる伝え方!
●ヤフーアカデミア学長にしてグロービス講師 孫社長にも一目置かれた伝説の「伝え方」!
・プレゼンに限らず、人前に立って話をする、指示をする、伝える、ということが苦手な方はいるでしょう。著者の伊藤氏は、そのプレゼンを聞いたソフトバンクの孫社長から認められるほどの技術の持ち主であり、今はグロービスの講師として、ヤフーアカデミアの学長として、起業家からビジネスパーソンまで年間300人以上のプレゼンを指導し、ピッチコンテストなどでの優勝者を続々と輩出しています。本書では、「右脳と左脳」に働きかける伊藤氏独特のメソッドを紹介します。
●1分で話せない話は、どんなに長くても伝わらない
・「話が長い、手短に話せ」言われる方は少なくないでしょうが、伊藤氏の考えは「1分で話せないような話は、どんなに長くても伝わらない」というもの。長いのは話がまとまっていない証拠でもあり、相手に伝わらない一番の原因。そこで本書では、伝わる伝え方の「型」の部分だけでなく、「結論の決め方」、「言い切れない」というメンタルの部分の話から、1分で記憶に残す方法など、誰でもできる方法を紹介します。(引用:SB Creative)
『 1分で話せ』は、2018年3月14日に刊行されました。
カバーもシンプルで、目に留まる表紙となっています。
ページ数は約250p、早い人は1日で読み終わるページ数です。
自分は2日かかりましたが…(笑)
伊藤羊一さんの著書紹介
伊藤羊一さんは『1分で話せ』以外にも、『0秒で動け「わかってはいるけど動けない」人のための自分を瞬時に動かす最強の方法』などいくつかの作品を生み出しています。
思ったより作品数がないのが意外です。
こういう系統の本を書く人、たくさん本を出してるイメージがありました(笑)
『1分で話せ』感想
タイトルに惹かれた
「1分で話せ」
まずこのタイトルを見て、
「1分という短い時間で端的にわかりやすく説明なんかできるか!」
って思いました。
同時に「どんな内容なのかな?」と気になりもしました。
まんまとやれてますね(笑)
何のために伝えるのか
仕事で打ち合わせや会議などで人に伝えることを何度も行ってきましたが、人に何か話伝えるとき、何のために伝えるのか考えたことはありませんでした。
単に自分が抱えている課題を報告し、またその結果を確認してもらう。
そういった伝え方をしていました。
しかし、何のために伝えるのかを考えると、伝えたその先に相手にしてほしいことがあることに気づかされました。
抱えている課題を解決するためのアドバイスが欲しいのか、
また課題をクリアし、次のステップへ進む了承を得たいのか、
相手に何をしてほしいかを考えると、どういう伝え方をすればいいのか自ずと見えてきます。
「左脳」と「右脳」に働きかける
「左脳」・・・結論と根拠をロジカルに伝える
「右脳」・・・イメージを想像させる
これまで自分が行ってきた伝え方は、結果に対して自分なりの考察をし、それを説明する。
これでいう「左脳」に対する働きかけでした。
「右脳」に対する働きかけは全くできていなかったと思います。
本には具体例に働きかけ方が書かれているので内容は理解はできましたが、
これまでの「右脳」に対する伝え方を行ってきていないので、かなり難しいです。
こればっかしは練習あるのみですね。
3つの反省点
本を読んでいく中で、自分も注意したい点が3点ありました。
ここにまとめたいと思います。
みなさんも共感するのではないでしょうか。
①プロセスを話す
これ、ついやってしまいますよね。
自分が頑張ったことを認めてほしくて話してしまいます。
話すことが多くなればなるほど、本当に伝えたいことが伝わりません。
結論を端的に伝えることが1番大切。
②理解できるレベルの言葉しか使わない
どうしても研究開発職では、自分の専門用語を使ってしまいがちです。
また、いくら同じ研究開発職でも、専門分野でなければわからないことが多いのが正直なところです。
この本には、「中学生が理解できるレベルの言葉しか使わない」と書かれていました。
ですが、こういった専門知識のない人にも理解してもらうのには、小学生でも理解できる本当にカンタンな言葉しか使わないことが大切になります。
③配慮はしても遠慮はするな
冒頭にも話しましたが、自分の上司は本当に頭がキレます。
ものすごく仕事ができるのです。
はじめは自分の意見を発信していましたが、最近は言いたいことがあったとしても意味がないと思い、意見をいわないようになっていました。
ですが、この本を読んで気づかされました。
確かに上司は優秀かもしれませんが、全てにおいて自分よりも優れているわけなんてない。
この言葉の通り、自分にも優れた点があるはずです。
これからは当たって砕けろ精神で上司に対しても遠慮せずに発言していきます!
終わりに:伝える力が身に付く一冊
伊藤羊一さんの著書『1分で話せ』の紹介と感想をまとめてきました。
今回、人に説明するのが苦手な自分にとっては、大変ためになる内容ばかりでした。
「何のために伝えるのか」
これを知れるだけでも、この本を読む価値はありました。
具体的な伝え方の実践編もありますので、ぜひ皆さんも読んでみて下さい。
今回紹介した本はこちら↓