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【書評】変わる怖さの先にあるモノとは。|『チーズはどこへ消えた?』(スペンサー・ジョンソン)

 

この記事では、スペンサー・ジョンソンさんの著書『チーズはどこへ消えた?』の紹介、読んだ感想をまとめています。

 

私が『チーズはどこへ消えた?』を読もうと思ったきっかけは、簡単に言うと有名だったからです。

 

何度も書店やネットで見たことがあったため、もともと手に取る前からこの本については知っていました。

恥ずかしながら内容については、一切知りませんでしたが(笑)

 

チーズはどこへ消えた?』という作品名からは、全く想像していなかった内容で驚きましたが、ページ数としては少ないため一気に読み切ることができました。

読書が苦手な方でも手に取りやすい作品です。

 

詳しい感想は置いておいて、『チーズはどこへ消えた?』は以下に当てはまる方にオススメしています。

こんな人にオススメ!
  •  変わるのが怖い方
  • 将来、マネジメントの職種になりたい方
  • 日々何気なく過ごしている方

 少しでも「読んでみたいかも」と思った人は、この後の内容もチェックしてみてください!

 

 

 

『チーズはどこに消えた?』本の概要


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迷路のなかに住む、2匹のネズミと2人の小人。彼らは迷路をさまよった末、チーズを発見する。チーズは、ただの食べ物ではなく、人生において私たちが追い求めるもののシンボルである。
ところがある日、そのチーズが消えた!ネズミたちは、本能のままにすぐさま新しいチーズを探しに飛び出していく。ところが小人たちは、チーズが戻って来るかも知れないと無駄な期待をかけ、現状分析にうつつを抜かすばかり。しかし、やがて一人が新しいチーズを探しに旅立つ決心を・・・。
IBM、アップル・コンピュータ、メルセデス・ベンツ等、トップ企業が次々と社員教育に採用。単純なストーリーに託して、状況の変化にいかに対応すべきかを説き、各国でベストセラーとなった注目の書。880円でアナタの人生は確実に変わる!

(引用:扶桑社)

 

チーズはどこへ消えた?』は、2000年11月27日に刊行されました。

 

遠目から見ても何の本かわかるくらい黄色い本です。

文庫版のページ数は約100p、数時間で読み終わるページ数です。

読書の苦手な方でも、かなり読みやすい本になってます。

 

スペンサー・ジョンソンさんの著書紹介

スペンサー・ジョンソンさんは『チーズはどこへ消えた?』以外にも、『迷路の外には何がある? 』を作品として出されています。

 こちらの作品も読んでみたいですね。

 

チーズはどこへ消えた?』感想

2匹のネズミと2人の小人の物語

この本は、ある迷路で起こった2匹のネズミと2人の小人のチーズを探す物語をメインに、その物語から得られる学びについて書かれています。

 

 はじめはネズミと小人の2種類の生き物を比較して、何かを伝えようとしているのかなと思っていました。

しかし、読み進めると実は4つの比較だったのです。

 

①状況変化に敏感なモノ

②状況が変化したときに行動できるモノ

③状況が変化したときに行動しようと変われるモノ

④状況が変化したときに行動できないモノ

 

世の中・企業に必要とされる人とは。

私がこの本を読んですぐ、「今、世の名・企業に必要な人はどんな人だろう」と考えました。

それはこれから自分がなりたい姿、ならなければいけない姿がわかるような気がしたからです。

 

まず、その前に現代社会で企業が生き残るために必要なことは何でしょう。

それは大きく2つあるといわれています。

 

1つ目、状況に応じて変化し続けることができること。

世の中の急速な技術革新によって、日々、世界の状況が変わり続けています。

その世界の状況の変化に合わせ、企業として進むべき方向を変えていかなければなりません。

例えば、製造業では「モノ売りから、コト売りへ」と最近は言われており、製造したモノを「モノ」として売るのではなく、「コト」として売るような変化が起きています。

こういった社会の変化に対して常にアンテナを張り、さらに変化が起こったとき柔軟に、かつ迅速に対応する必要があります。

これは先ほどの①と②に当てはまります。

 

2つ目、世界の状況を変えることができること。

これは要するに技術革新の先頭に立ち、自ら世界の状況を変えるような発見・開発を行うことです。

1つ目のような世界の状況の変化に対して、対応するのではなく、そもそも変化を自ら起こすことで、競合他社と対抗するということになります。

もちろんこれは1つ目よりも難易度は高いですが、世の中に変化をもたらせたときの反響は、企業に多大な利益をもたらすことになるでしょう。

 

この2つを踏まえて、企業が必要とする人を考えると、

①状況変化に敏感なモノ

②状況が変化したときに行動できるモノ

    +

⓪状況変化を起こせるモノ

この3つのいづれかを有する人が必要ということになります。

 

今の自分は…

皆さんは⓪~④のどれに当たるでしょうか?

 

私はこれまでは④だったような気がします。

仕事においても、これまで行われていた業務を参考に、同じ流れで業務をこなす日々が続いていました。

この本を読んで変化しない怖さを知り、人としても企業としても変化する必要性を感じました。

このブログもこのままの自分じゃいけないと思い、再開しました。

まずは④から③へ、まず1歩前に進みたいと思います。

 

終わりに:定期的に読むべき一冊

スペンサー・ジョンソンさんの著書『チーズはどこに消えた?』の紹介と感想をまとめてきました。

 

この作品は、持っておいて損はない作品の1つではないでしょうか。

仕事のモチベーションが下がったときや、ふとしたとき、内容を忘れたころに読むと、ピシッと身を引き締めてくれると思いますよ。

 

皆さんもぜひ読んでみて下さい。

 

今回紹介した本はこちら↓